栄親の関係 〜クリエイティブ、豊穣、色違いの夫婦茶碗〜
色違いの夫婦茶碗、栄親の関係
【はじめに】
宿曜占星術の醍醐味は「生年月日から宿を割り出し、一生変わらない周りの人との関係性」を明らかに出来る点です。
相性の種類には以下の6つがあります。
命(めい。自分と全く一緒の宿。)
業胎(ぎょうたい。前世のカルマ。シンクロ)
栄親(えいしん。クリエイティヴィティ)
友衰(ゆうすい。フィーリング)
安壊(あんかい。スクラップ&ビルド)
危成(きせい。ギブ&テイク)
実践で占う時には栄親、友衰、安壊、危成には「距離」という概念が加算されます。
これは単純に宿同士の距離の事で「縁の強さ、引き」を知る事が出来ます。
(距離には 【近距離・中距離・遠距離】があります)
自分の本命宿はコチラから調べることができます。
栄親の関係
自分の本命宿から見て、左周りに1、10、19つ隣の宿は、自分にとって【栄(えい)】の相手
自分の本命宿から見て、右周りに1、10、19つ隣の宿は、自分にとって【親(しん)】の相手
自分にとって栄の相手は「あなたを”栄えさせて”」くれる相手。
自分にとって親の相手は「あなたが”親しみをもって栄えさせて”」あげたい世話焼き坊や、もしくは姫の相性です。
色んな宿曜の本に「栄親は双方にメリットがあり、物質的富も精神的富も得られる関係性」と基本的には書いてあるのですが、ちょっとそんな上手すぎる話がある訳がありません!
確かに、栄親がもたらす「富」の感じはとても分かりますが、どんなカップルも!?どんな仕事の関係も!?そんなおめおめとすぐに「相互メリット」が叶うはずはありません。
栄親の関係性は、「富を生み出す潜在能力が最も高い関係」と考えておいた方が良いでしょう。
皆さんは「徳」という概念をご存知でしょうか?
栄親の場合は「徳レベル」が一緒、もしくはおのおのがそれなりの人生経験と審美眼を磨いていないと、一緒になっても意味がない関係性になってしまいます。
栄親は、「めちゃくちゃ出会うタイミングが大事」なんです。
後に触れる破壊と再生の関係:安壊の関係はそれこそ異質な危うさからお互いビビビビ!っと来て惹かれ合う相性ですが、栄親の場合はお互いの魂レベルが一緒くらいでないと、ピンと来にくいという特徴があります。
しかしながら、一度強く結びつくと「一緒の方向を見据えつつ、微妙にお互いの弱点を補い合える」関係になれます。
これを四大元素(エレメント)火・地・風・水で例えるのならば、
栄親は地(大地。earth)のような雰囲気です。
地は「何かを一カ所で育んでいく」事が出来る関係性です。
エレメントの中で唯一「手に触れる事が出来て確かめられる存在」です。
一度縁が生じると「確かな形ある物を残す」ために邁進出来ます。
なので結婚や起業に有利なのかもしれません。
栄親の関係の素敵なところ
栄親の関係は色違いの夫婦茶碗のようです。
特にカップルの場合「カラーコーディネーションでもしたんですか?」と言うぐらい二人で一組の作品になれるかのようです。
趣味、興味の領域が交わる点と、交わらない点のバランスが良く、二人の世界に没頭も出来るが、お互いの安息の領域も持てるという非常に得な関係性です。
信頼関係が一度築けると、プライベートでも仕事でも大きな業績を納める事が出来ると言えます。
栄親の関係の注意したいところ
せっかくの豊穣をもたらす栄親の縁ですが、上手く行かない栄親の関係には「お互いの今のフェーズが違う」という悲しいタイミングのズレがあります。
まさにこれは障壁です。
同じ年くらいの相手だと「なにくそ!」と張り合ってしまう可能性があります。
一緒にタッグを組んだらすごいもの作れそうなのに、変な見栄が邪魔をして栄親をぼやぼやっとさせてしまうようです。
なのでカップルの場合、年が離れていた方がうまく行きやすいのかな?とも思います。
栄親は一度結びつくとなかなか離れていかない縁ですが、縁の導入部分にインパクトが弱いので、注意してみて行くといいでしょう。
タイミングが最も難しいが、一度結びついたら離れない。
「クリエイティブ」、「豊穣」、「色違いの夫婦茶碗」といった言葉が似合うのが栄親の関係です。