THE・マーケット
2025年5月14日先日、初めて文学フリマなるものに行ってきた。お目当てはR18(覚えやすい)の真木あかり事務所である。真木先生は今年の3月5日に集英社から『「ツイてない」 「もう無理」に効く占いと技術 ~不運の救急箱~』(通称、不運本)を発売されているのですが、こちらの副読本(サブテキスト)に私はエッセイ寄稿をさせていただきました。
事前に真木あかりエッセイ集『星の数ほど』と、不運本のサブテキスト『林檎と檸檬』は長野にご送付頂いており、すっかりまるっと楽しく読ませていただいていたのですが、「突然なんの前触れもなく文フリ行ったら真木先生、良いリアクションするだろうな…」という己の欲に勝てず、文フリの2日前に新幹線チケットを予約。
おそらく、今回の不運本のあとがきにもお名前が掲載されていて、関連のXスペースにもご登壇の高橋桐矢先生と千田歌秋先生も文フリにお越しになるような気がしたので、真木先生をハブった(失敬wでもサプライズバレたくないから)DMグループで御二方にご連絡したら、千田先生は「12時過ぎくらいに立ち寄る予定です」、高橋先生は「(行けたら)12時過ぎにブースに寄るようにします!」というフワッとした解答ではあったので、特に大きな期待はせずに12時10分頃に東京ビッグサイトのR18ブースに行きました。したら、御二方とも見事にブースにいらっしゃったのでちょっと笑ってしまいました。3人の中での「12時過ぎくらい」の感覚は12時10分なんだ。12時過ぎが13時とか14時以降の場合も十分ありえるだろうに…。
真木先生は想像通りすごくいいリアクションをしてくださいました。私もとても、ホッとしました…。来てよかった;;
文フリは12時〜17時の開催なのですが、12時10分に行ってもう、真木先生のブースは人だかりですよ…。(私たちが記念撮影とかでわちゃわちゃしていたので、通行の妨げに少々なってしまいごめんなさいでした!)流石すぎる。次から次へと真木先生の作品、真木先生ご本人めがけてご購入希望者様がやってきます。※その後も閉幕までずっと盛況で、完売したご著書もいくつかあったとのことです。本当にお疲れさまでした!
「さすが俺達の真木あかりだぜ…!」という気持ちを抱きながら、高橋先生がお茶に誘ってくださったので高橋先生、千田先生と私で会場入口付近のタリーズに向かいました。
途中昇りエスカレーターで、出店者がズラッとライン上に並んだ様子を眺めながら「これぞマーケット!って感じですよね」「原始的にはこれが正解ですよね」「やっぱ現金っていいですよね」みたいな話をしました。
(電子決済の時代になって久しいですが、大量の札を触ると元気がでるので、実は時たま◯十万とか下ろしてみて現ナマの質感を確かめたりしています。これ本当に元気が出るし低気圧による鬱屈とした気持ちとかも消える感じあるので騙されたと思って一回やってみてほしい。)
活気がある場所って、やっぱり元気が出る。
私は普段静かな山に住んでいるので、余計に現在「活気」に敏感なのかも知れません。文フリみたいな場所は、個人が「私の作品を是非読んでください!」と、堂々と胸を張って作品を発表し、顔を出して売っている場所です。出店料だって、出店のための準備だってかかっていて、分かりやすくこの場所で出店をしている方々というのは身銭を切っている訳です。誰かのバズに不正に乗っかったり、コピーしたり、そんな姑息な真似をしている人間がいない場所の空気というのは、やはり全然違います。とても清いのです。だから人は多くてごみごみしていたけれど、全然疲れなかったです。
タリーズでも御二方と楽しく色々なお話をさせていただいたのですが、タリーズまでの動く歩道の上でひょんなことから私が今執筆している前世記憶をベースにした小説の話になりました。高橋先生も千田先生もがっつり興味を持って聞いてくださり、色々ご質問もくださったので私もノリノリでお答えしました。会話の中で私もアイディアが整理されるようなことがありました。御二方に改めまして感謝です。
今取り組んでいる小説は今のところ第三章の構成になっているのですが、現在第一章のディティールを書きこんでいるところ。大まかな世界観設定やキャラクターは決まっており、私が2014年に退行催眠を受けて前世の記憶の一部に触れたことがきっかけで、そこから徐々に昔の記憶を思い出していったことにより創作が始まっています。
時々「前世」とか「カルマ」を説明する時に折り紙の喩え話を出します。
「今生は、一回何かを作ろう、完成させようとした(完成した)折り紙作品をばらされて、折り目がついた一枚の紙の状態で渡される感じ。折り目が薄い人も、なんかやたら折り目ある人もいて。前の折り目通りに素直に同じようなもの折ってもいいし、そもそも全然前目指してたものと違うもの折ってもいい。」という説明をします。
今回の小説の中でもマーケット(市場)の描写は度々出てくるのですが、今回文フリのような、現金が飛び交い、個人が個人の創作物や収穫物を直で売るという、原始的なマーケットの空気というのはやはり覚えがあって、小説の中でもこの空気感を再現できたらなと思いました。
思い切って東京に行って良かったです〜!